Hamuccoの外部記憶装置

日々のいろいろな出来事、思考、学びなどなどくだらないこと搭載中☆

村の巡回と脳性麻痺のちびっ子


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カントリーロ~ド この道~ ず~っと~ ゆけば~♪

村の障がい者、障がい児の家を巡回しています。

 

村の中には、なぜここに家を建てた?!という家々がたくさんあります。

崖の上、山の上、森の中。

もっと生活しやすい場所に建てようよ…

といっても、村人には事情があるのしょう。

だいたいはお金である。

 

蛇足であるが、

村のセンサス(ムラティヤナ郡事務所調べ2015)によると、

 

ムラティヤナ地区の村人:計55632人

1カ月当たり6000ルピー以下で生活している村人:3697人

 

1カ月当たり6000ルピー以下とは1日に200ルピー以下で生活する人々。

WHOによる国際貧困ラインは1日当たり1.9ドル(=280ルピー)以下であることから、実際は貧困ライン以下で生活する人々はさらに多い。

 

全く客観的ではないが、同僚らによると、マータラ県の中でムラティヤナ地区は貧困率はやや高いとのこと。

 

さて、巡回の話に戻ります。

村にバスは走っていますが、少ない。村の奥の奥に行くバスは1時間に1本とか。

バスを降りて徒歩20分30分なんてざらにあります。

JICAさん、二輪車に乗らせてくださいぃぃ~と切に願います。

 

1人で行くと必ず迷子になるので、村人に聞きながら助けてもらいながら、何とか目的地に到着します。これカウンターパートが聞いたら怒られるわ。

 

写真の道を進むと、3歳半の脳性麻痺の子供ちゃんの家に辿り着きます。

 


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オン スタンディングテーブル。

 

日本では成人の骨折、脳卒中、高齢者しかみてないので、小児は初めて。

実習も含めて初めて。

とてもとても手探りで、私が勉強させてもらってます。

 

1週間に1回、毎回ちょっとずつ変わってる~

子供ってすごいなぁ。

 

本当は装具があったらなぁって思うけど、いかんせん、そのファシリティがない!

両親は情報を知らない!

私も知らない!

そんな時に救いの一手。カウンターパート。一応ソーシャルワーカー

スリランカにどんなサービスがあるとか紹介してくれます。

 

彼らも全部知っているわけじゃないけど、その必要な情報提供をしてくれるだけでも、彼らの巡回の意味はあるでしょう(あまり行ってない~もっと行こうよ~)。

 

スリランカの医療・福祉事情。

脳性麻痺理学療法リハビリテーション

 

今日も、私が学んでばかりです。

 

3カ月のプログレス

スリランカに来て早3カ月が過ぎ、4か月目突入。

出発したのは7月7日。

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Time flies like an arrow!

光陰矢の如し。

時が過ぎるのは本当に早し。

 

だから、3カ月のプログレスと今後のゴール設定をしておく。

 

プログレス☆

【活動】

プラス+

 ・巡回の日には、その日にカウンターパートが考える優先的な家庭へ訪問(ただし、バスで行ける所のみ…)

 ・マータラ県内の他の郡事務所の巡回開始

 ・子供会のミーティングに参加

 ・プチ老人ホームへ訪問

 ・手話クラスに通う(おしまい)

 ・保健省のオフィスの訪問、活動開始

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障がいのある人の家へ巡回。

CBR?アウトリーチ?迷走している。。。

 

マイナスー

 ・計画だった活動ができていない(ほぼその日暮らし)

 ・経過チェックの再訪問ができてない

 ・子供会、老人ホーム、保健省オフィスでプログラムの実施に至ってない

 ・リハビリテーション施設のあるNGOに訪問できてない

 ・日本語教室が始まってない

 

【健康】

・痩せた思ったら、今度はちょっと太った

・ペニラサ(甘いお菓子たち)食べすぎ!

・寂しい以外は心身ともにぼちぼち良好

 

シンハラ語

積極的に”勉強”してない。わからない単語を書き留めない

でも、何言ってるかわかるようになってきた

 

【遊び】

マータラの海、マータラの山、ゴール、コロンボ、以上。

 

☆2カ月のゴール☆

【活動】

・バスで行けない家庭も含めて、訪問の必要がある家をピックアップ(10月中)

・再訪問の実施(1人でも行く)

・子供会、老人会、妊婦さんプログラムの実施(まず私がやる)

・NCD(Non-communicational disease)のプログラム提案

・介助技術とリハ介護を提案・計画

NGOの訪問

・日本語教室の開始(毎週月曜14時~らしい)

 

【健康】

・ペニラサは1日こぶし1個分まで!!

・にんじんとキャベツと豆を週5回食べる

・毎日ヨガ

 

シンハラ語

・わからない単語をメモする(1日10単語)

・健康、福祉、障害者支援分野のシンハラ単語リストを作成

 

【遊び】

サッカーの練習にいく(1カ月に2回)

ゴールフェイスの夕焼けを見に行く

ティーラウンジで紅茶

 

評価日は12月7日頃。

ぼつぼつ、がんばろーっと!

 

日本語教室の準備をしよう思って、カナダで作った資料を探してたら、ない!

どこかへ消えてしまったの??…超ショック!!

計り知れないショック!!!

今日はもうふて寝するしかない


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コロンボの夕焼け。

ラッサナーイ。うつくしい!

エドモントンを思い出す~

 

マイクロファイナンス(Microfinance)

スリランカでもマイクロファイナンスやってます。

 

マイクロファイナンス(Microfinance)とは?

小規模ビジネス起業や運転資金などのための小口融資。地域住民や志をともにする者がグループをつくり、毎月少額のお金を積み立てる。メンバーのだれかが必要になった時に、積立金を低金利で貸すしくみ。途上国の貧困層の女性向けにはじまったが、現在はDOPや障害分野のNGOを中心に、障害者やその家族をメンバーにしたマイクロファイナンスもみられる。(国際リハビリテーション学,2016)

 

マイクロファイナンスで一番有名なのは、2006年にノーベル平和賞を受賞したバングラデシュのグラミン銀行

決して金利は低くない。しかし返済率97%。

 

もともと、マイクロファイナンス機関への支援は、国際機関や政府系開発銀行等からの公的援助資金で行われていたが、日本でも政府開発援助が年々減らされているように、公的援助資金には限界があったそうな。

 

そこで、マイクロファイナンス投資ファンドなどマイクロファイナンス投資ビークル(MIV)と言われる仕組みができ、マイクロファイナンスへの新規参入は増えました。

と同時に、マイクロファイナンスが膨大な利益を上げる事業となり、中には悪徳な業者もいるそうです。。

 

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マータラ県のマイクロファイナンス

 

今は、マータラ県内の5つの郡(全部で16郡)で試験的に実施中。私たちのムラティヤナ入っておらず。

 

ここまでの成果はホンダイ(いい)と。社会開発担当のボスより。

 

この小口融資で、マッシュルームの栽培・販売をしたり、足拭きマットを作って売るような、小さいビジネス始めるのだそう。

 

障害を持つ人の貧困率は相対的に高いといわれている。

事故・疾病→障害の残存→失職→収入減→貧困

 

さらに、障がい者の家族も、障害者の介護のために家を空けることができず、収入減になる。

 

さらにさらに、収入の少ない家庭では、交通費を出せないことや家族の手伝いのために子供が学校に行けない(頻度が低い)。

 

すると、スリランカは圧倒的な学歴社会であるため、学歴なし=いい職につけない。

 

就労支援ってめっちゃ大事!

私も何かできるかな~。。。

 

このマータラのマイクロファイナンスを2年間見守ります。