青年海外協力隊の選考は2段階である。
○一次選考:書類選考+健康診断
○二次選考:人物面接+技術面接
今回は一次選考で重要な応募書類についてご紹介。
青年海外協力隊の応募書類は以下の5つ。(平成27年現在)
- 応募者調書
- 応募用紙
- 語学力申告台紙
- 職種別試験解答用紙(対象職種のみ)
- 健康診断書
一つずつ見ていきます。
1. 応募者調書
履歴書に書くような内容で、加えて希望する職種と要請を記載できる。
希望する要請は第3希望まで。
この希望する要請については、面接でなぜこの国を希望したかを聞かれるため、「なぜ」 という理由を考えておいた方がよいでしょう。
ちなみに私は、学歴を書き間違えて、うっかり経歴詐称・・・
2次面接の前日に気づき、真っ青になったことは言うまでもない (>_<)
(潔く、面接時に訂正しました。面接官の方々は書き直してくださり、面接中は特に触れられず。幸いにも受かりましたが、やってはいけないミスですね。。)
2. 応募用紙
応募動機やボランティアとは何か、自己PRを記載します。
実際の応募用紙をみるとわかりますが、書ける量が限られている(>_<)
そのため、簡潔であり、且つ伝えたいことが伝えられる内容に仕上げる必要があると思います。
私はこの応募用紙でかなり苦労しました・・・
なぜなら、この応募用紙は途上国で活動するというポジションに応募するため、途上国で活動するために必要なスキルを考えなければいけないからです。
途上国に行ったこともないし、ましてや働いたことなどない私は、経験者のブログなどを読みまくり、JICAがどんな人材を求めているかを知るためにまずリサーチしました。
そこから、私が日本、カナダで経験したことで何が使えそうかを分析して応募用紙に記載したわけです。
骨が折れたぜー。
でも、経験者の皆様の生の声は本当に勉強なります。
3. 語学力申告台紙
TOEICなどの英語能力試験を申告するものです。
英検やTOEFLなどでも応募でき、また一部の他言語の資格試験でも応募できるようです。
参照→ http://www.jica.go.jp/volunteer/application/seinen/language/
また、応募日締め切り日から遡って、5年以内なら過去に受けた試験結果で申告してもよいようです。(平成27年現在)
私は日本に帰ってきてすぐ受けたTOEICで申告しました。
「Aレベル」で申告し、してやったりで満足。
4. 職種別試験解答用紙(対象職種のみ)
職種によっては、職種別試験があります。
ぎょぎょ‥試験!と思うかもしれませんが、基本的な知識を問うものが多いのではないでしょうか。そして、調べながら解答できるので、そんなに臆する必要はありません。
私が応募した理学療法士も職種別試験があります。
もちろん基本的なことを聞かれますが、これも応募用紙と同じで、限られたスペースに何を答えたらいいのだろうと悩みました。
例えば、
「18歳男性。バイク事故で頭部外傷と診断される。この男性に必要な理学療法評価とプログラムを立案しなさい。」
文章は若干違っているが、こんな感じ。
えらいざっくりした患者情報なので、書き始めたらきりがないぞ…。
結局、「途上国で」という環境因子を考慮した上で超基本的なことのみ記載しました。
他に、CBRや5S-KAIZENなどについて問われたりしますが、これらは養成校で触れられることがないので、インターネットや書籍で調べて解答する必要があります。
5. 健康診断書
最後に一番重要なもの、健康診断。
途上国という日本と比べて厳しい生活環境に行くことになるため、健康状態は厳しくチェックされるようです。
私は近所の総合病院で検診を受けました。4月という混んでいる時期だったので、対象期間始まってすぐに予約をしに行きましたが、勤務の都合などで結局結果を受け取ったのは応募締め切りの3日前。危なかったー
計画的な行動をおすすめします。
この検診は自己負担のため、1万6000円ほど掛かりました(高―い)
以上が、応募書類。
これを郵送し、事務局が受理をすると「受理しました」というハガキが届きます。
あとは選考結果を待つのみ。