人の心には、考えないようにしようとすればするほど忘れられなくなるという傾向があるようです。
仕事で大きな失敗をしてそのことを忘れたいとか、失恋をしてしまってそのことを忘れたいとかいろいろあると思います。
しかし、「忘れたい」と思うことほど、「忘れられない」ということの方が多いのではないでしょうか?
そして、また「忘れないと…」と思い、忘れられなくなってしまって、また「忘れないと…」という悪循環に陥ってしまい、結局忘れられないということになってしまうのです。。
最近、忘れたくても忘れられない事象が発生した私。
思い出すことは「シロクマ理論」。
こうした「忘れる」ということについての興味深い実験が、有名な「シロクマ実験」です。
シロクマ実験
1987年にアメリカの心理学者であるウェグナー(Wegner, D. M.)によってトリニティ大学で行われた「シロクマ」の実験。
その実験は、シロクマの1日を追った映像を3つのグループに見せたあとで、各グループに次のようなことをお願いしたものでした。
グループA:「シロクマのことを覚えておいてください」
グループB:「シロクマのことを考えても考えなくてもいいです」
グループC:「シロクマのことだけは絶対に考えないでください」
アメリカでもシロクマなんてそうそう見れるものではありません。
シロクマのことを考えるチャンスはそんなに多くないはずなのに、このような結果になりました。
忘れよう忘れよう…とするのではなく、とことん忘れたいことについて考えてもいいのかもしれませんね。
その方が心が落ち着いてくるかもしれません。