「ミシンはやっぱり踏めないわ」
8月末に巡回で行った障がい者の家に2カ月ぶりに再訪(やっと行けた…)。
30代女性。
疾患名不明。
対麻痺。
肥満傾向。
初回訪問時はとにかく運動療法がイヤで、私と目も合わせてくれなかった。
同僚も「彼女はやる気がないの、行かなくていいよ。」
だから再訪の遅れた。。
うつ傾向があるのかとも思った。
8月の上旬から歩けなくなって、100%車いす生活。
彼女のお母さんが役場に来るたびに、娘に運動指導して~と言っていました。
何とか、タイミングが合い、再訪叶う。
今回の訪問では、彼女はいやな顔一つせずに、運動に取り組む。
前回に比してパフォーマンスも向上している。
お母さんは娘が自主トレ全然しないのって言ってたけど???
こっそりやるタイプなのかも。
介助歩行すれば、
前回は、大きいため息ばっかりだったのが、
今回は、私の腕をつかんで満面の笑み。
何の変化だろうか?
さらに、「私には、ミシンはやっぱり踏めないわ」と。
自分から話すなんて!!
そうそう、前回彼女のモチベーションをあげるために、「何か収入に繋がったらいいよね。手が元気だから縫物の仕事なんてどう?あ、ミシンあるじゃん」そんな会話を同僚たちとしたんだ。
彼女はマヒの影響で足首の上下運動(底背屈)ができないので、足ふみミシンは難しかった。
ただ、何か仕事など、活動をすることに興味を持ち始めているのは確か。
彼女が本当に何かやりたいなら、我々は手を差し伸べなくては。
…ということを同僚が感じてくれたらなぁ(-ω-)
同僚は理学療法士じゃなくて、ソーシャルワーカーなので、運動指導は難しい。
だからこそ普段は、簡単な評価と単純な運動指導しか私はやらない。
そして、もしかしてもしかして、同僚たちが”自分たちでもできる”と感じてくれたら…。
・立ち上がり、歩行などの簡単な運動指導(エンカレッジ)
・環境設定
・目標の確認と共有
・定期的なチェックとアセスメント
これをするだけで、村の身体障がい者の2割は変化が出るんじゃないかなぁ。
言うだけは簡単。笑