ひとは ひとの中に生まれ
ひとの中でそだち
ひとは ひととのかかわりに傷つき
ひととのかかわりで癒される
「ひとと集団・場」から持ってきました。
作業療法のフィールドです。
前に、職場の先輩から借りたことがあったのですが、大学院で「地域開発」の科目を取っていて、「人」とか「場」とかポイントのひとつなので、また読んでみたくなって手に取りますー。
こっちが大学院の科目テキスト。「地域共生の開発福祉」。
これが意外とおもしろいんだな。
「ひとと場・集団」は精神の分野なので、難解な部分もありそうですが。。。とりあえず読む。
さて、アリストテレスは言います。
「人間は社会的動物である」と。
ひとが地球上に現れてから、他の動物とは異なる学習能力を身に付け、個体の維持と種の存続に必要な食べ物を自ら生産しました。
それは、ひとりではできません。
ひとが集まって、集団で共同作業をする継続的な意思疎通や共同でおこなう作業が必要です。
そんなわけで「社会的動物」。
もう少し詳しく。
ひとはなぜ集まるのか?
ひとには、動物としての群れ集まる習性だけでなく、集まり、集めなければいけない必然性があります。
①一人では生きることが難しい(社会をつくる動物の習性)
➁自分と似かよった仲間を求める(普遍的体験による安心感)
③他人に受け入れられることで安心する(受容される体験と自己受容)
④他人に認められることで自分を確認する(他者からの承認と自己確認)
⑤他人に役に立つことで喜びを感じる(愛他的行為による自己尊重)
⑥自分を確認するものさしを求める(自己確認からの自己評価)
⑦モデルを求める(模倣・修正による自己確立)
⑧一人でできないことをする(協力、合同、共同…)
ひとは寂しがり屋なんだなと感じるとともに、この8項目について批判はないですよ。
ただ「⑧一人でできないことをする」が気になります。
一人でできないことって何だろう?
例えば、大規模な会社、工場?
あとは球技など集団で行うスポーツ?
昔はそうだったかもしれない。
今は、ロボットやAIの進歩によって、会社とか一人いればできるんじゃない?
集団でやるスポーツだって、ゲームなら一人でできちゃう。
ソロキャンプ、ソロ旅、ソロ焼肉。
ソロ活動が流行っているこの頃ですが、
ひとり v.s. 集団
いや、対立関係に持っていく必要はないか。
ひとの進化過程から重要とみる「集団」と、個人を重視する「ひとり」。
どちらか選ぶ必要はなくて、個人の好みや気分によってうまくバランスを取ることが大切かなって。
ひとりを選ぶ、集団を選ぶ、そしてどのような集団を選ぶか。多くの場合は選べないのかな?
集団を選べるとしたら、選択肢は多い方がいい。
これも選択肢を多く持つというセンのケイパビリティ論(話が完全に逸れる笑)。
「ひとと場・集団」。
次回へつづく…。